人を動かす魔法(2)〜ドーナツの穴を覗きながら
場所は喫茶店。
目の前には、甘いドーナツとコーヒー。
ひらまりさんは、その若い店長さんと向かい合っていました。
はじめは普通の打ち合わせかと思いきや、ずーっと雑談(?)
そんな話をしていると、だんだん店長さんの緊張もとけて、本音が出てきました。
「こんなに頑張っているのに、スタッフが動いてくれないんです」
「やる気を出してほしいんですけど、何をやっても変わらなくて……」
なんとも愚痴というか、心の叫びというか。
大丈夫かな。
前途に心配になった私に、ひらまりさんはニッコリ笑って
「大丈夫。これが今日の一番大事なお仕事なんだよねー」と小声で教えてくれました。
次にひらまりさんは、スタッフの人たちとも一人ずつ話をしました。
スタッフから返ってくる言葉といえば……
「なんで頑張らないといけないんですか?」
「別のお店がどうなろうと、自分には関係ないし」
「そんなこと、意味あるんですか?」
ああ、これは難しそう…と思った矢先。
ひらまり「よーし、わかった!」
突然、ひらまりさんの表情が明るくなりました。
(そして、その手は3つ目のドーナツに伸びていました)
(続く…)
